不動産投資
2024年10月22日
私の頭には昭和の時代の記憶があります。
私は昭和44年から不動産の仕事をしていますが、おおむね平成2年のバブル崩壊まで日本の不動産価格は日本全国で右肩上がりに上昇を続けていましたが、平成2年のバブル崩壊により、日本の不動産は全国的に5分の1、十分の一とその後10年にわたって下げ続けましたが、平成13年ごろから都心の不動産価格は再度値上がりを続け令和6年の現在に至ってはバブル時の不動産価格を上回ってきています。
この上昇は特に東京において顕著です。
東京で何が起こっているのか、
① 人口の増加
② タワーマンションの建設
③ 丸の内、大手町、日本橋、新宿、渋谷、品川等における都市再開発による高層オフイスビルの建設。。
④ 羽田空港の国際化、JR新幹線の整備、北関東自動車道路の整備等首都圏の高速道路網の整備。
⑤ 東京大学病院、国立癌センター等の世界最先端の医療サービスの充実。。
⑥ 銀座、日本橋、渋谷等におけるブランドショップから浅草等の観光の充実。
東京はこうして日々利便性が増しビジネス環境が整備され、多くのビジネスが成り立ちビジネスの成功が最も期待できる都市として現在も成長し続けています。
昭和60年頃台湾の不動産投資家邱永漢という方がおり10日間、上海、北京の不動産投資セミナーに行ったことがありますが、邱永漢の説明によると当時すでに中国では中国に外資による中国生産拠点立地のための工場用地の整備が完成しその工業団地で生産される工業生産高はおよそ1000兆円規模であり、面積は埼玉県と同等の面積とのことでした。それから40年経ちましたが中国のGDPは日本の3倍を超え17兆ドルを超える規模に成長してきました。
上海はこうした中国経済の成長とともに世界有数の都市として成長しましたが、ここ数年の中国経済の停滞と不動産不況により、一時の賑わい消えてきたようです。賑わいが消えると小売業、飲食業の売上が減少し、お店の閉店、営業時間の短縮営業となり、結果不動産賃料の下落、不動産価格の下落につながっているようです。
旧詠歌は*人の集まるところにお金が集まる*という格言を聞いたことがあります。
2024.10.22 不動産コンサルティングマスター 遠藤文雄