不動産管理
不動産管理昔話
23.3..8 不動産管理
10年ひと昔といいますから、私が仕事を始めた53年前は、現在とは全く違う時代のようです。その頃家賃は持参払いが当然でして、賃貸の管理をしていますと、家賃のお支払いをするお客様が月末になるとお店にたくさん来ていただいていました。
こんにちは、
いらっしゃいませ、
今日は良いお天気ですね、
お元気ですか
はい元気にしています。
これから寒くなりますかお体におきつけてください。
はい有難うございます
暖かくなりました。
今年は桜が早く咲くかもしれませんね
お花見ははどこに行かれるのですか
というたわいもない会話を5分ほどしてお客様が帰っていきます。
月に1回、2年間で24回のこうした会話の中でお客様とのコミニュケーションが成り立ち、温かい人間関係が作られていきます。
以前私が作った会社が春日部にあり、今でもこうしたビジネスを一部残しています。
家賃は銀行振り込み、銀行引き落としが99%の今の時代には珍しい光景です。
大家さんに家賃を届けると季節の野菜、果物をお土産に頂きます。
人間社会の経済は、時間の管理によって、作業時間の圧縮によって生産性の向上、収益の拡大が担保されていますが、不思議なことにこうした昔ながらのビジネスも充分に収益が上がります。
それは、ビジネスは人間関係の構築による信頼関係が生まれるからだと思います。
コンピュータで作られた情報で、不動産価値を判断することは極めて難しいことです。
不動産には、街の表情、公共施設の整備状況からそこに住む人の人柄、人情、生活習慣から生まれる居心地がよいかの住む人の心の問題が大きいからだと思います。
地方ではアパートの管理には草刈り、清掃がつきものです。10年に1回は建物の外壁、鉄部分の塗装は必要になります。
建物はきちんとした管理の中で、長持ちし、入居者とのトラブルもなく安全な管理ができています。
当社は、現在中央区銀座1丁目に所在しますが、銀座線、有楽町線、日比谷線と地下鉄の利用が大変便利です。
昔ながらの世間話の楽しい会話の中で仕事をしたいといつも考えています。
遠藤 文雄