古民家再生
月島古民家再生
2階和室
2階和室
2階和室
2階和室
2階和室
2階和室
階段
玄関
玄関
玄関 床の間
1階和室
玄関
月島長屋住宅
中央区月島には大正時代に作られた長屋住宅が残っています。
登記簿謄本を見ますと築年月不詳とあります。東京都中央区には建築基準法の施工以前の建物がまだ沢山あります。
間口2.5間奥行3.5間、道路幅員1.82mから3.2mですからかなり狭い道幅です。
現在の建築基準法では4m未満の道路幅員では建物の建築ができませんが、この建物は建築基準法施行前の建物ですので、建てられたようです。
大正時代の建物ですから、現在のように建築士が設計して、建築確認を取ったものではなく、大工さんが経験に基づいて建築した建物のようです。
100年は経過したこの建物は、ほぼ狂いがなく建具の動きもよく軸組みに問題はいようです。
驚いたことに、現在では当たり前の鉄筋コンクリート基礎がなく柄石の上に土台を載せています。
然し、軸組み、大引き、根太の取り付けには欠きこみがあり、軸組みを安定させています。
(日本では1885年にメートル条約に加盟し、1891年に度量衡法が広布されましたが、1958年12月31日に禁止されるまで使われてきました。)
この建物は、和室が基本になっています。2階に6畳の和室2室。1階は2畳,6帖の和室と6畳の台所とトイレです。
銭湯が当たり前のこの時代浴室は有りません。
和室、真壁構造の基本を生かし、殺陣の演出、公演、殺陣に使う武道具の製造販売を行い外国からの訪問客の多い施主の為に日本情緒を存分に生かすために襖のデザインを葛飾北斎の赤富士、桜、青を基調の壁仕上げを行い、天井は床の畳と色彩を調和させた網代を使いましたので、襖のデザインの派手さ、豪華さ、華やかさを押さえた印象になっています。
玄関の入口外側にカノンによるドライフラワーのリースが軒先を飾っています。
遠藤 文雄